JASRACなどの管理団体が管理していない曲だけを流すなら、お店でJASRACに手続きをする必要はありません。 著作権の保護期間が切れた曲や、権利者が管理団体に預けていない曲がこれにあたります。
ただし、「著作権フリー」と書かれた音源にも、管理されている曲が混ざっていることがあります。 管理されていない曲でも、その曲の利用条件には従う必要があります。
「著作権フリー」の意味
「著作権フリー」や「ロイヤリティフリー」という言葉は、多くの場合、使うたびに使用料を払わなくてよい許可が出ているという意味で使われています(素材の購入時に料金がかかるものもあります)。 著作権そのものがなくなっているわけではないので、どんな使い方ができるかは、音源ごとの利用条件しだいです。
確かめておきたいのは、次の点です。
- お店のBGMとして流してよいか(商用利用を認めているか)
- クレジット表記がいるか
- JASRACなどの管理団体が管理している曲が混ざっていないか
JASRACが管理している曲かどうかはJASRACの作品データベース(J-WID)で、NexToneが管理している曲かどうかはNexToneの作品検索で調べられます。
パブリックドメインとCC0
パブリックドメインは、著作権の保護期間が切れたり、権利者が権利を手放したりして、誰でも自由に使える状態の作品です。 権利者が権利を手放すことを示す方法の一つに、CC0という表示があります。
ただし、作曲の著作権が切れた古い曲でも、新しく演奏して録音した音源には、演奏した人やレコード会社の権利があります。 曲が古いことだけで、その音源を自由に使えると判断しないようにします。
AIで作った音楽の扱い
AIで作った音楽については、文化審議会著作権分科会の法制度小委員会が「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月)を取りまとめ、文化庁が公開しています。 法的な拘束力はありませんが、判断の目安になります。 AIで作ったものが著作物になるかどうかは、人が作ろうとした意図と、作品に人がどれだけ関わったかで判断されるとされています。
また、既存の曲をもとにして、それに似た曲をAIで作って使った場合は、著作権の侵害になり得ます。 AIで作った曲だからといって、どんな曲でも問題なく使えるわけではありません。
AIで作った曲を配信する店舗BGMサービスを使うなら、お店で手続きがいらない理由が、公式サイトに書かれているかを確かめます。 たとえばBGM Proは、JASRACやNexToneに管理を委託していない曲だけを使うので、お店の申請や使用料はいらないと説明しています。
2026年の法改正で変わる可能性があること
2026年6月の著作権法改正で、CDや配信音源をお店で流したときに、歌手や演奏者、レコード会社にも使用料を払う仕組み(レコード演奏・伝達権)ができました。
この仕組みが施行されると、作曲の著作権が切れた曲やJASRACが管理していない曲でも、商業用のレコードとして流す場合は、新しい使用料の対象になる可能性があります。 施行は2029年6月までのどこかです。 対象がCDや配信音源などの商業用レコードであることと、非営利で無料の場合などが対象外であることは、法律で決まっています。 まだ決まっていないのは、使用料の金額と払い方です。 詳しくは「2026年の著作権法改正で店舗BGMはどう変わる?」で説明しています。
自分で音源を集めるか、サービスを使うか
著作権フリーの音源を自分で集めれば、使用料はかからずに済みます。 その代わり、1曲ずつ利用条件を確かめ、管理されている曲が混ざっていないかを調べる手間がかかります。
この手間をかけたくないなら、お店で手続きがいらないことを公式に説明している店舗BGMサービスを使うほうが確実です。 サービスごとの違いは「店舗BGMサービスの比較」で比べられます。
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いずれも2026年10月5日に確認