お店でCDなどの音楽を流すときは、お店の経営者がJASRAC(日本音楽著作権協会)と契約して、使用料を払います。 継続してBGMを流すなら、JASRACのサイトからオンラインで申し込めます。
使用料はお店の面積で決まり、500㎡までのお店なら年6,570円(税込、2026年度)です。 一方で、店舗BGMサービスを使う場合や、テレビやラジオの放送をそのまま流す場合など、お店の申し込みがいらない場合もあります。
JASRACへの申し込みが必要な場合
次のような流し方をするなら、お店でJASRACへの申し込みが必要です。
- 手持ちのCDだけを、お店のプレーヤーで流す
- JASRACと契約していない事業者の音源を使う
SpotifyやApple Musicのような聴き放題のサービスは、利用規約で個人での利用に限られているので、JASRACと契約してもお店では流せません。
申し込みがいらない場合
次の場合は、お店でJASRACに申し込む必要はありません。
- JASRACと契約している事業者の店舗BGMサービスを使う(事業者がまとめて払っている)
- テレビやラジオの放送を受信して、そのまま流す(著作権法38条3項)
- JASRACが管理していない曲だけを流す
- JASRACと契約している事業者のBGMと、手持ちのCDの両方を流す(JASRACの案内による)
- カラオケや生演奏などで、すでにお店がJASRACと契約している
JASRACと契約している事業者の一覧は、JASRACのサイトで公開されています。 放送を受信して流す場合でも、インターネット専用のラジオ、放送を録音したもの、家庭用ではない受信装置を使うなら、原則として申し込みが必要です。
料金の決まり方
年間契約の使用料は、お店の面積で決まります。
| 店舗の面積 | 年額(税抜) |
|---|---|
| 500㎡まで | 6,000円 |
| 1,000㎡まで | 10,000円 |
| 3,000㎡まで | 20,000円 |
| 6,000㎡まで | 30,000円 |
| 9,000㎡まで | 40,000円 |
| 9,000㎡超 | 50,000円 |
小さなお店を無料にする区分はありません。 宿泊施設は面積ではなく定員で区分され、ほかに月ごとの契約や、1曲1回ごとの料金もあります。
2024年10月からは、上の金額に「JASRACが管理する曲の利用割合」を掛けて請求するようになりました。 利用割合は、USENの放送データをもとに年度ごとに決まり、2026年度は99.55%です。 そのため、500㎡までのお店の実際の請求額は6,570円(税込)になります。
使用料が免除される利用
JASRACの使用料規程は、福祉施設や医療施設(医療法、介護保険法にもとづく施設)、教育機関での利用、事務所や工場などでおもに従業員に聞かせる利用、露店などでの短い時間の利用について、当分の間、使用料を免除するとしています。
申し込みの流れと注意点
継続してBGMを流す場合は、JASRACのサイトにある申し込みの案内から、オンラインで申し込めます。 個人のお店と法人のお店とで、申し込みの様式が分かれています。 月ごとの契約は、担当の支部に連絡します。 契約したお店には、ステッカーが届きます。
CDの曲をCD-Rやパソコンにコピーして流すなら、演奏とは別に「複製」の手続きもいります。 その場合、レコード会社などの許諾が別に必要になることもあります。 市販のCDをそのまま再生するだけなら、複製の手続きはいりません。 チェーン店は、担当の支部でまとめて契約できます。
注意
JASRACと契約しても、SpotifyやYouTubeなど個人向けのサービスをお店で流すことはできません。各社の利用規約が、お店での利用を認めていないからです(「Spotifyをお店で流してもいい?」)。
自分で申し込むか、店舗BGMサービスを使うか
費用だけで比べると、自分でJASRACと契約する方法がいちばん安く済みます。 500㎡までのお店なら年6,570円で、月に直すと550円ほどです。
ただし、CDなどの音源と再生する機器を用意し、曲を選んで流す手間がかかります。 曲を選ぶ手間をかけたくない、新しい曲を次々に流したい、というお店は、手続きが料金に含まれている店舗BGMサービスのほうが向いています。 サービスごとの料金は「店舗BGMの料金相場」で比べています。
参考資料
いずれも2026年10月5日に確認