店舗BGMと著作権

Spotifyをお店で流してもいい?規約が認めていない理由と代わりの方法

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カフェ店主
お店のBGMはSpotifyで流しています。有料プランに入っているので大丈夫ですよね?
編集部
有料プランでも、お店で流すのは規約で認められていません。代わりの方法を紹介しますね。

Spotifyは、お店のBGMとしては使えません。 Spotifyの利用規約が、利用を「個人利用および非商業利用」に限っているためです。 無料プランでも有料プラン(Premium)でも変わりません。

「JASRACに使用料を払えば流せる」と考える人もいますが、それでも使えません。 JASRACとの契約は著作権の手続きで、Spotifyの利用規約とは別の問題だからです。

お店で音楽を流したいなら、お店で使うことを前提にした店舗BGMサービスを選ぶのが確実です。

Spotifyの利用規約が認めている使い方

Spotifyの利用規約(2025年8月26日発効版)は、サービスの利用を「個人利用および非商業利用」に限っています。 ユーザーガイドラインでも、コンテンツを公開したり、放送したり、公衆に提供したりすることを禁止しています。

お店でお客さんに向けて音楽を流すのは、個人利用にも非商業利用にもあたりません。 そのため、Spotifyで聴ける曲をお店のBGMにすることは、規約が認める使い方の外にあります。

注意

有料プランで変わるのは、広告が入らない、オフラインで再生できる、といった機能です。お店で使ってよくなるわけではありません。

JASRACに払えば流してよいのか

お店で音楽を流すには、次の2つを両方満たす必要があります。

確認すること 中身 Spotifyの場合
著作権の手続き 作詞家や作曲家などへの使用料。JASRACなどと契約して払う JASRACなどと契約すれば満たせる
サービスの利用規約 配信サービスとの契約で、どんな使い方が許されているか 個人利用と非商業利用に限られるので、満たせない

JASRACなどとの契約で片づくのは、表の上の段の「著作権の手続き」だけです。 Spotifyとの契約(利用規約)がお店での利用を認めていない以上、JASRACに払っても、Spotifyをお店で流してよいことにはなりません。

Spotify以外の個人向けサービスの規約

主な個人向けの音楽配信サービスも、どれもお店での利用を認めていません。

サービス 規約の内容
Apple Music メディアサービス利用規約で「個人利用および非商用利用のみ」
YouTube 利用規約で、不特定または多数の人のために音楽をストリーミングすることを禁止
Amazon Music 利用規約で「お客様個人の非商用的な娯楽目的に限り」、公の演奏の権利は与えない
LINE MUSIC LINEヤフーが2025年10月に、お店のBGMとしての利用は規約違反だと注意を呼びかけた
radiko ユーザー規約で、個人的な視聴を超える利用を認めていない

YouTubeで「作業用BGM」として公開されている動画も、YouTubeの規約があるので、お店のBGMには使えません。

規約に反して流し続けた場合

規約に反しているので、まずサービス側からアカウントを止められることがあり得ます。

JASRACなどが管理する曲を、契約しないまま営利目的で流している場合は、著作権の侵害にもあたります。 著作権者は、流すのをやめるよう求めたり(差止請求、著作権法112条)、損害賠償を求めたりできます。 JASRACと契約していないお店が、使用料を請求されることもあります。

お店で使える代わりの方法

お店で音楽を流す方法は、大きく3つあります。

  1. 店舗BGMサービスを契約する。著作権の手続きをサービス側が済ませているか、手続きのいらない音源を使っています。スマホやタブレットで流せるアプリなら、Spotifyと変わらない感覚で使えます
  2. 自分でJASRACと契約して、CDなどを流す。500㎡までのお店なら年6,570円(税込、2026年度)で、CDなどの音源は別に用意します
  3. JASRACなどが管理していない音源だけを流す。著作権フリーの音源などで、利用条件は1曲ずつ確かめます

アプリで曲を選んで流すという使い方は、1の店舗BGMサービスならSpotifyとほとんど変わりません。 主なサービスを比べると、次のようになります。

店舗BGMサービスの比較表
サービス総合評価月額(税込)初期費用無料体験著作権公式
モンスター・チャンネル4.62,068円〜0円14日間無料(支払情報の入力不要)○ 手続き込み見る
BGM Pro4.2980円〜0円7日間無料(カード登録不要)○ 手続き不要見る
BGM House4.01,089円〜0円7日間無料(カード登録不要)○ 手続き不要見る
FaRao PRO4.03,300円〜15,000円(税抜)14日間無料○ 手続き込み見る
OTORAKU(オトラク)4.03,608円〜3,300円(税込)登録した月のうちに解約すれば無料(最大31日間)○ 手続き込み見る

総合評価の上位5つを表示しています。全9サービスの比較は「店舗BGMサービスの比較」で見られます。

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乗り換えるときの選び方

今Spotifyで流している曲の雰囲気を残したいなら、有名アーティストの曲を扱うサービスか、雰囲気の近いプレイリストがあるサービスを選びます。 曲名にこだわらず、お店の雰囲気に合っていればよいなら、月額の安いアプリ型で十分なことが多いです。 著作権の全体像は「店舗BGMの著作権」で説明しています。

参考資料

いずれも2026年10月5日に確認

よくある質問

Spotifyの有料プラン(Premium)なら、お店で流してもいいですか?
いいえ。有料プランでも、Spotifyの利用は個人利用と非商業利用に限られています。お店のBGMとしては使えません。
JASRACと契約していれば、Spotifyを流してもいいですか?
いいえ。JASRACとの契約は著作権の手続きで、Spotifyの利用規約とは別の問題です。JASRACに使用料を払っても、規約に反していることは変わりません。
YouTubeの作業用BGMをお店で流すのはどうですか?
使えません。YouTubeも利用規約で、不特定または多数の人のために音楽をストリーミングすることを禁止しています。

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